[料理のプロ×こんにゃく]
必殺料理人の味噌漬け蒟蒻
プロが、シャチョーくん特製こんにゃくを調理!シリーズ第2回目は、板前歴15年以上、現役料理人の近藤朋史(ともふみ)さんが担当してくれました。
包丁片手に、
今日も東京の片隅で。
人呼んで、必殺料理人・近藤。
近藤さんの出身地が名古屋ということで、メニューは「味噌漬けこんにゃく」に決定。なんと今回は、オリジナルのレシピまで教えてくれるとか…!
使うのは、八丁味噌。
色濃いめ。味も濃いめ。
名古屋圏を中心に愛されている八丁味噌(赤味噌)は、そのほかの味噌と異なり、米麹(こうじ)・麦麹を用いず、大豆のみでつくられているのが特徴。独特の旨みがあり、塩分も高めなので、漬け物にぴったりなんです。
調理はアク抜きから開始。
このように、塩もみもみ。
[レシピ(こんにゃく2枚分)]
(1.アク抜き)
こんにゃく2枚を塩もみして、軽く湯がく。湯から出したら、キッチンペーパーで水気を取る。
(2.調味料を混ぜ混ぜ)
みりんと酒を1:1で、計200~300ccを用意。沸騰させアルコールを飛ばした後、八丁味噌300gと混ぜる。みりん・酒・味噌の割合は、ゆるくならない程度を目安に、好みで調節してOK。
(3.漬ける)
(2)を密閉容器に入れ、こんにゃくを漬ける。冷蔵庫で2~3日待って、出来上がり♪
クッキング中のひとこま。
気をつけて調理ください〜。
ちなみに、(2)でみりん&酒をコンロにかけると、火が出ます。ファイヤー!
味噌×調味料は、こんな具合。
(3)で漬け込むときは、写真のように密閉容器に味噌を入れ、この上にこんにゃく、そのまた上に味噌…って感じで、しっかりこんにゃくを埋めるのが、ポイントです。
完成した、こんにゃく漬け。
黒光り!!
漬け終えた味噌漬けこんにゃくは、短冊切り、サイコロ状などにカット。ごま・七味唐辛子・炒ったかつお節などをトッピングするのも、オススメです♪
切り方次第で、食感いろいろ。
ひねりこんにゃくにすると、また異なる食感が楽しめるので、こちらもお試しアーレ。
白米がいくらあっても
足らない旨さ♥
で、味はどうかというと…。しっかりした旨みの八丁味噌のおかげで、噛むほどに味がじわじわ広がる!白米は当然のことながら、お酒もクイッといきたくなります。
近藤さんによれば、ドリンクは「純米吟醸の熱燗がベストだね。濃厚な味付けには、濃い酒が合う」とか。味噌漬けこんにゃくは漬物のため、冷蔵庫で数日は保管できそう。つくり置いて、晩酌のおともに…なんてのも乙ですネ〜ェ。
バタ練りこんにゃくは、
ココで見分けるべし。
ちなみに、つくるときには、どんなこんにゃくを選ぶといいのかを近藤さんに尋ねてみると…。
「シャチョーくんとこのこんにゃくは、昔ながらの製法(バタ練り製法)だけあって、柔らか過ぎず、硬過ぎない、絶妙な歯ごたえ。味染みも、安価に大量生産されているこんにゃく(充填式の製法)より、格段によかった」
とのこと。バタ練り製法だと、表面に無数の気泡ができるため、それが味染みをよくしているんでしょう。
こんにゃくのつくり方と味わいの関係性に関しては、改めて記事にする予定ですが、まずは上の選び方を参考にしてみてください。きっと、美味なる味噌漬けこんにゃくが出来上がる…ハズです!
■Today’s プロ情報■
今回、料理人として登場してくれた近藤さん、実は映画監督でもあるんです。2015年8月現在、デビュー作『音ノ葉』を絶賛上映準備中です。
映画『音ノ葉』
「神戸出身の主人公「昭一」は大学卒業後、関東の玩具会社で働く27歳。夏の訪れが始まったある日、海外にいた妹「亜紀」が突然の帰国をして昭一の下宿に転がり込む。その日を境に、昭一の心の中で予想もしなかった変化が……」
気になる人は、近藤さんのTwitterアカウント「@tomopunks」で続報をチェックチェック♥