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こんにゃく じゃーなる

[ゆるぷる都市伝説]

意外!?熱々蒟蒻の健康法

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こんにゃくでアツ〜い思いをしたことがあるのは、おでん芸で有名な上島竜●さんだけではないハズ。そう、水分たっぷりのこんにゃくは、熱すると、なかなか冷めない特性を持っています。

 

これを利用した、こんにゃくの意外な使い道が、こんにゃく湿布。聞き慣れない方も多いと思いますが、実はコレ、古くから伝わる民間療法。湯で熱したこんにゃくを身体にのせると、じんわ〜り内蔵から温めてくれるとか。

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偉人も実践、こんにゃく湿布。

 

 

明治時代の文学者・正岡子規は、「しぐるるや蒟蒻冷えて臍(へそ)の上」という俳句で、こんにゃく湿布のことを読んでいます。句をざっくり説明すると、胃を悪くして、お腹にこんにゃく湿布をしていたけど、時雨で寒さが増し、いつの間にかこんにゃくが冷えてきた…という内容だそう。

 

病床ならではの、チョット切なくて心細い感じを表現していると思われますが、注目すべきは、”ヘソの上にこんにゃく”だけで病状を表現している点。こんにゃく湿布が、いかに広く知られる民間療法だったかを、伝えてくれます。

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こんにゃく湿布を東洋医学と

融合させた

『こんにゃくお灸』(かんき出版)

なる本も。

 

科学が進歩した現代も、こんにゃく湿布は顕在です。今年は、こーんな本も出版されていました。著者の橋爪佐和子さんは、鍼灸あん摩マッサージ指圧師、そして、こんにゃく研究家(!)とか。

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お灸より、手軽で便利♥

 

“こんにゃくお灸”のつくり方は、温めたこんにゃくを手ぬぐいで包むだけと、とってもカンタン。お灸だとピンポイントでツボにすえる必要がありますが、面積広め&奥まで温め可能なこんにゃくなら、ツボがハッキリわからない素人でもOKとか。

 

そのうえ、こんにゃくの切り方&手ぬぐいの巻き方によって、さまざまな身体の部位にジャストな形状にすることが可能です。写真のピンクの手ぬぐいは、ベーシックな巻き方の“こんにゃくお灸”ですが、ほかにも、ベルト式、背骨に沿う縦長式…と、さまざまな巻き方&温め方が紹介されていました。
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ワンコイン以下で健康に〜。

 

本によれば、用意するのは、こんにゃく1〜2枚と手ぬぐいorタオル数枚。とっても手軽にはじめられちゃうんです。気になる効能はとっても幅広く、肩コリや関節の傷みから、安眠や美肌、基礎代謝アップまで…!

 

実際試してみると、湯たんぽよりもじんわ〜り&カイロよりもマイルド。心地イイ温かさが、クセになりそうです♪寒い季節は、アツアツおでんのみならず、ホカホカこんにゃく湿布で、内から外から、身体を温めてくださいネー。