
[ゆるぷる都市伝説]
蒟蒻が、深海を泳ぐ!?
摩訶不思議な生物たちがうごめく、深海。そこに、こんにゃくが泳いでいると言ったら、みなさん信じられるでしょうか?
水深1,324mで撮影された
コンニャクウオの1種。
出典:wikipedia
信じるか信じないかはアナタ次第…では、ないんデス。実際に「コンニャクウオ」と呼ばれる深海魚がいるんです。
詳しく呼ぶと、カサゴ目カジカ亜目クサウオ科コンニャクウオ属。このコンニャクウオ属には、なんと112種もの魚たちが属しているとか…!
クロコンニャクウオ、タマコンニャクウオなんて、“本家こんにゃく”を思わせる名の魚のほか、ヨゴレコンニャクウオ、ヒレグロコンニャクウオなんて、あまり可愛くないネーミングの魚も。このうち、タマコンニャクウオは、2012年に登録されたばかりの新種です。
“コンニャクウオ”の名の通り、こんにゃくのように柔らかく鱗のないことが特徴。ゼラチン質ボディが、なんだかとってもキュートです♥︎
余談ですが、クサウオ科には、カンテンウオ属やオオバンコンニャクウオ属なんてーのも、いるそうですヨ。
コンニャクウオの1種、
サケビクニン。
虚ろな目に心ひかれる…。
こちらのサケビクニンは、“ぼうずコンニャク”こと藤原昌高さんのwebサイト 「ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑」によれば、本州北部、北海道太平洋側、オホーツク海、日本海、タタール海峡などに生息しているそう。
ボディに水分が多いため、「非常にぶにょぶにょしている。」とのこと。
さらに藤原さんは、コイツを食したこともあるとか…! 「非常に水分が多く、旨味に欠ける。ただし臭みがなく、食べられなくはない。」「身は柔らかく旨味がないが、クセもない。卵巣はほろっと甘みがあり美味。」と記しています(汗)。
ちなみに、沼津港深海水族館やアクアマリンふくしまでは、コンニャクウオたちに出会えるそう! どんなカンジで泳ぐのか、是非生で見てみたいものです(ただし現在も展示があるのかは未確認☆)。
■おまけ■
藤原さんの“ぼうずコンニャク”の名の由来になったと推測される、ボウズコンニャク属ボウズコンニャクという魚も存在シマス。
チゴメダイとも呼ばれるこちらは、水深150メートルより深くに生息する、やはり普段目にすることのない魚。コンニャクと名づけられているのは、ぷよぷよと柔らかい白味の様子からのようです。
うーん。海には、たくさんの“こんにゃくたち”が泳いでいるんですね…(感心)。