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こんにゃく じゃーなる

[シャチョーくん 通信]

日光×蒟蒻屋100年史(後)

3代目・和一が若くして他界した「北野谷商店」は、存続の危機に。後編は、その窮地を救った3.5代目社長のオハナシからスタートです。

 

【3.5代目・フクの時代:敏腕オンナ社長が、現在の礎を築く】

 

和一社長急逝後、後継者問題が発生。だって、息子の秀男はまだチビっ子。しかも、ギャンブラーな和一が残したお金はスズメの涙。。。

 

とはいえ、3代目まで続いた“美味なるこんにゃくの伝統”は消せない……! そして家族&従業員を守らなきゃ!

 

ということで窮地を救ったのは、和一の妻・フクでした(シャチョーくんのおばーちゃん♡)。会社を切り盛りすることを決意したフクは、ギャンブル禁止令を布き、紅白歌合戦も観ずに大晦日まで働き……と、「北野谷商店」のために奔走。

 

現在、シャチョーくんが働いている工場は、フクが懸命に働いて手に入れた土地に建っているんです。女は強し。

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まるで”わたあめ?!”

 

みなさん、日光名物・天然氷はご存知でしょうか。実はアレにも、フクがちょっぴり(?)関係しているんです。フワフワのかき氷の元となる天然氷を作っている蔵本のうち、現存しているのは数社。うちとくに名を知られているのが「天然の氷四代目徳次郎」。この氷の名前となっている吉新徳次郎氏、実はフクのおとうさんなんですって。

 

【4代目・秀男の時代:バブル期の成長を支えた、THE昭和の男】

 

4代目となったのは、シャチョーくんのおとうさん・秀男です。この男が愛したのは、こんにゃくとタバコとアサヒスーパードライ岸谷五朗似で、自慢はカラオケ大会でゲットした数々のトロフィー。
そんな昭和風味漂う秀男の仕事ぶりは「根っからの商売人」と評されていました。
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初夏の鬼怒川。

 

昭和の高度成長期、日光市の鬼怒川温泉の渓谷沿いには大型のリゾートホテル・旅館が増加。そしてバブル時代には、さらなる大フィーバー

 

「北野谷商店」のこんにゃくは宿泊施設にも卸しているので、会社はウハウハ(昭和語)の成長っぷりを遂げたのデス。フクが購入した工場用地に立派(多分)な工場を建て、イケイケで突っ走った時代でした。

 

【5代目・シャチョーくんの時代:目指すは、こんにゃく新時代?!】

 
今から10年前、5代目に就任したのが、現在の社長を務めるシャチョーくん。6人の従業員の仲間とともに日々こんにゃくを作りに勤しんでおりマス。(まだヒヨッコのうちからみなさまに支えられ、さまざまな奮闘を繰り広げてた様子の一部は過去記事から♪)

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 神橋にて誓う?!

 

そして、創業100年を迎える今年、またまたシャチョーくんがガンバリます長く愛されてきた日光&「北野谷商店」をより多くの人に知っていただくため、”最強のこんにゃく”を開発中なんです。10月には、全貌を明らかに出来るハズ。

 

みなさん、100年目の「北野谷商店」&新プロジェクトを、何卒ヨロシクお願いいたします♡