[ぷる×2系 パワスポ]
閻魔さまは、蒟蒻がお好き♥
本シリーズでは、こんにゃく関連のパワースポットを巡って、開運祈願!”ぷるぷるゆるん”なレポート、お楽しみください〜。
今回訪れたのは、東京都文京区にある、「こんにゃくえんま」。その名のとおり、閻魔王を祀った寺院です。
正式名は「源覚寺」なのですが、交差点名もこの通り。1月と7月の15・16日が「閻魔例大祭」、ということで、7月のこの日を狙って、行ってきました。
入り口では、大祭日のみ行われる、冷やし田楽のふるまいが♥
1月16日と、7月16日は「地獄の釜の蓋もあく」といわれている日。これは、誰もが仕事を休む正月・盆の16日は、地獄の鬼さえも罪人を責めるのをやめて休息する…という意味とか。この日ばかりは、誰しも休んで当然、という教訓ワードです。
ひんやり田楽を食べ終え、いざ参拝。こちらが、閻魔さまがおわす「閻魔堂」です。
閻魔さまは、冥界で死者の生前の行いを裁く、十王のひとり。黄泉の国の権力者、閻魔さまに救済を求める「閻魔信仰」は、平安時代後期にはじまり、鎌倉時代に盛んになりました。
木造閻魔王坐像は、高さ約100メートル!鎌倉時代の作と推測されているそう。
お参りする場所からは、シルエットが見えるのみでしたが、絵馬のイラストによれば、実物はこういう感じ。
閻魔さまの右の眼球はなく、それには、こんないい伝えがあるとか…。
江戸時代後期、目をわずらったおばあさんが、閻魔堂に21日間の祈願を行いました。するとある夜、閻魔さまが夢に現れ、「われの目を、汝(なんじ)に授けよう」と語ったそう。
その後、お告げのとおり、おばあさんの眼病は治癒。閻魔像を見ると、その目は割れ、にごった状態に。感謝したおばあさんは、自分の大好きなこんにゃくを断ち、それを供え続けました。
この伝説以降、閻魔像は「こんにゃくえんま」と呼ばれるように。眼病・身代わりなどの御利益を求める人が多く訪れるようになったということです。
お堂には伝説にあやかり、参拝者の供えたこんにゃくがてんこ盛り。
ちなみに、閻魔さまもこんにゃくが大好物!各地の閻魔堂でも、「こんにゃく炊き」なる行事が行われているそうです。もしかしたら、地獄の沙汰もこんにゃく次第(!?)かもしれません。
大祭の日には、閻魔さまとのご縁をつなぐ、無料のこんにゃくを頂くこともできます。
本堂では、冥界→裁き→輪廻転生の流れがわかる、地獄の十王絵図も公開されていました。
お守りも、閻魔さま系がいくつか。
お堂に、シャチョーくん(こんなヒト)お手製こんにゃくをお供えし、その記念に画像のお守りを購入。
こんにゃく好きのえんま様、シャチョーくんのこんにゃくは、気に入ってくれるでしょうか?冥界に行ったときには、「腕のいいこんにゃく屋だ。ココで作りなさい!」って、地獄から返してもらえなくなっちゃったりしてねw
■おまけ■
「源覚寺」は小さなお寺ではありますが、「閻魔堂」以外にも見どころいろいろ。“おまけ”に、一部をお届けしまーす。
入ってすぐにあるのは、「お百度石」。入り口・お堂間で行うお百度参りのスタート地点にする&置かれた小石を回数の目安にするもの。百回…、ガチ度高めです。
「閻魔堂」横にあるのは、「塩地蔵尊」。お地蔵さまの体に塩をつけてお祈りすると、同じ部分の病が治るとか。右にかけてある錫杖(しゃくじょう)で、患部を指してもOK。
塩つながりで、お相撲さんもお参りするそうです。
「毘沙門天堂」も。毘沙門天は武神なので、勝負ごと・受験・商売に◎。源覚寺でこんにゃく屋の繁盛を願えば、成就間違いナシ!?