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こんにゃく じゃーなる

[ぷる×2系 パワスポ]

のどけのご利益!蒟蒻稲荷

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こんにゃく関連のパワースポットを巡る、本シリーズ。今回は東京都墨田区八広にある「三輪里稲荷神社(みわさといなりじんじゃ)」、通称「こんにゃく稲荷」を訪れました。今年は2月6日が、当社の初午祭に当たるため、その日を狙って行ってきました。

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ここに祀られている神様は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。「うか」は穀物・食物の意味で、元々は穀物の神様ですが、現在は農業の神、商工業の神としても、広く信仰されています。全国的に人気で、メジャーな神様なんデス。

出羽国

同社ができたのは、今から約400年前の、江戸時代に遡ります。慶長十九年(1614年)、出羽国(でわのくに=山形県・秋田県)にある、湯殿山(ゆどのさん)の大日坊長(=真言宗の寺院の長)が、この地域一帯を守る神として、羽黒大神(=羽黒山の神様)の分霊を新たに迎えて、三輪里稲荷大明神と称しました。

「こんにゃく稲荷」と呼ばれる由縁は、2月の初午の日に授与される、「こんにゃく護符」に依るものだとか。昔から「湯殿山の秘法」として伝えられ、竹串ごと煎じて飲めば、のどけの患いや風邪に効く、とされています。実際に、今から約300年前に流行った疫病から、人々を救ったと言い伝えられています。
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また、こんな面白い言い伝えもあるとか。とあるお狐さまが、道端に捨ててあったみそおでんを、串ごと丸呑みしてしまい、のどに引っかかってしまったそうです。どうしても取れなかったので、お稲荷さんの神通力を借りて、これを吐き出すことができたそうな。なるほど〜。のどにご利益があるのも納得です。

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宮司である花見桂子さんと、少しお話ができました。何と花見さんは、宮司であると同時に、プロのオペラ歌手という異色の経歴の持ち主。毎年11月に、境内で行われる奉納演奏会には、「こんにゃく稲荷合唱団」を率いて、自らの歌声を披露するそうです。これは聴いてみたいですね〜♪
のどにご利益がある「こんにゃく護符」、そして宮司が美声の持ち主。これは何やら、深イイ関係がありそうですね。

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お守りや絵馬も「こんにゃく護符」系が、いくつかありました。ここでしか授かる事ができない、ユニークなお守りなので、記念に購入しちゃいました〜。なかなか可愛いです♡

 

こんにゃくに所縁のある、プル×2系パワスポという事で、訪れた「こんにゃく稲荷」。住宅地の中にあり、町の人たちの生活に溶け込んでいて、とても慕われているお稲荷さんなんだなぁ、と感じました。もしかすると、「こんにゃく」という親しみ易いキーワードが、町の人々との調和に、一役買っているのかもしれない!さすがはこんにゃく!と思い、ニヤニヤしながら家路に向かったのでした〜w

 

■おまけ■

この日は、茨城県久慈郡大子町(だいごまち)の、こんにゃく業者の方々による、みそおでんの振る舞いもありました。大子町はこんにゃく粉を発明した、中島藤右衛門が祀られている「蒟蒻神社」があり、昔からこんにゃく芋の栽培が、盛んな地域であります。寒い中、お疲れ様でした〜。