[ご当地 美味 を訪ねて]
529の日に♪祝料理ふくめん
今年もやってまいります、5月29日。そう…、こん(5)にゃ(2)く(9)の日!
昨年は、このめでたき日に合わせ、開運フード“幸(5)福(29)串”を開発&ご紹介しました。本年は、古くより伝わるハレの日のこんにゃく料理「ふくめん」をピックアップ〜♪
鮮やかな4色の料理「ふくめん」は、愛媛県宇和島周辺に伝わる郷土料理。結婚式から新年会に至るまで、さまざまな祝いの席で出されるものだそうです。
カラフル4色の下には…
紅白はともにでんぶ、緑はネギ、橙色はなんとみかんの皮。そしてその下には、一面にこんにゃくが…!
料理名の「ふくめん」とは、一説によれば覆面のこと。こんにゃくを覆い隠すように盛りつけることから、ついたとか。おめでた感の演出のため、「“福”面」なんて表記をすることもあるんだって。
ほかには、千切りのことを方言で「ふくめ」と言ったから…との説も。現在は糸こんにゃくを用いることが多いようですが、数々のレシピを見ると、敷き詰めたこんにゃく=板こんにゃくを千切りしたもの、となっていました。
なぜハレの日にこんにゃくなのか?!
愛媛県といえば、鯛の養殖日本イチを誇る県。なかでも宇和島市はその中心的存在で、漁港の数は全国有数! 鯛めし・太刀魚・じゃこてん…と、海の幸が満載です。
確かにでんぶは魚が原料。みかんの皮にも、熱き愛媛soulを感じます。しかしなぜ、こんにゃくの上に…? 調べたところ、江戸時代の飢饉の際にこんにゃく芋がよく穫れ、それ以来…なんて説もあるようですが、その確かな答えは得られず。
ちなみに、祝いの席に並ぶようになったワケは、赤いそぼろ=春、緑のネギ=夏、みかんの橙=秋、白いそぼろ=冬と、四季を表すため…なんて噂が。ならば千切りこんにゃくも、しなやか&細く長い…なんて願いが込められているのかもしれませんネ♥
食べる際は、混ぜてから〜。
4色のトッピングはチョット意外な組み合わせなので、どんな味やら…と思いきや、ネギの風味&みかんの皮の香りが、ほの甘いでんぶをイイ感じに爽やかにしてくれます。甘めなので、おつまみというより、ヘルシーなお茶請けとして◎かも!
みなさん、今年の529の日は、ご当地美味「ふくめん」でカラフル&ヘルシーな休憩タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?