
[こんにゃく芋 栽培日記]
40日目:珍奇な葉 登場 編
こんにゃく芋を栽培する本連載も、4回目。今回は、第3回の1週間〜10日後の様子をレポートします。
ついに、タケノコ部分の先から、ミドリ色が姿を現しました。最初に双葉が出てきて…という、ありがちな流れとは違い、なんともユニークな成長過程!
アタマ部分のアップ。なんだか、ジャングルのナゾの植物っぽい…。
せっかくなので、デコレーションでUMA感を盛ってみました。シュっとしていたグリーンは、少しずつ開いていきます。2日たつと、こんな具合に。
ところで、こんにゃく芋が摩訶不思議なのは、見た目だけではありません。こんにゃく芋は、枯れるまで、たった1枚の葉しかつけないんです。
前回から“タケノコ”と呼んでいる部位、茎(くき)のように見えるでしょう?でも実は、茎ではなく、1枚の葉の一部。
一見、たくさんの葉に見えますが、これもぜーんぶまとめて、1枚の葉。 「ん?どういうこと??」という方のために、細部をお見せすると…。
三つ又部分に注目を。ナイフで切り込みを入れたかのように、見えるでしょう?3本の枝が集まっているように見えて、1本のタケノコが分岐したものなんです。
分岐した先も、中央に切れ目が入っていました。グリーンは、そこから広がっているのがわかるはず。こんにゃく芋の葉は、茎のような形の部分と、葉のような形状の部分があり、それらが全部、1枚につながっているワケです。
個々の葉に見えている部分も、それぞれが独立した存在ではありません。ご覧のとおり、つながっています。
わかりやすく図式にすると、こんな感じ。
[ありがちな植物]:茎 + 枝分かれした茎 + たくさんの葉 = たくさんのパーツの集合体
[こんにゃく芋]:茎(みたいなもの) + 枝分かれした茎(みたいなもの) + たくさんの葉(みたいなもの)
= 1枚の葉が形を変えながら広がったもの
地上に見える部分すべてが、たった1枚の葉だということ、おわかりいただけたでしょうか?
「じゃあ茎はないの?」と思った方は、するどいっ。こんにゃく芋の場合、茎は芋の部分(球茎-きゅうけい-と呼ばれる)にあたるんです。こんにゃく芋、なんとも珍奇な植物でしょう??
そうそう。前回から不調ぎみの青いプランターは、未だ成長を見せてくれませんでした。
心配なので、このプランターのみ、土に肥料を混ぜ混ぜして、今回の観察は終了です。