
[こんにゃく芋 栽培日記]
2ヶ月目:蒟蒻の花って?編
こんにゃく芋の栽培&観察をスタートし、2ヶ月弱。ときは、とある夏の日です。
葉が登場した前回から、梅雨のひと雨ごとに、芋どもはぐんぐん成長。余裕で30センチを越える高さに!
ただし、青いプランターのヤツだけは、相変わらずのマイペース。葉も、顔を出していません。前回、土に混ぜた肥料がお気に召さなかったのでしょうか?心配ではありますが、この日は、とある実験を開始することに。
実験の目的はズバリ、花を咲かせること!!そう、こんにゃく芋の場合、すべての芋に花が咲くわけではないんです。
通常、花が咲くのは3〜5年生の芋。数年かけて養分を貯めた芋には、長くて硬いトクベツな芽=花芽が出ます。そして、この花芽を持つ芋だけが、花を咲かせることができるというワケ。
上の芋は、こんにゃくの里・茨城県の大子町(たいごまち)を訪れたときに見かけたもの。推定5年生、このイカツイ突起が花芽と思われます。
確かに、育てている2年生にあった芽とは、全然違う…!
花芽をつけた芋を植えると、葉を広げずに背だけを伸ばし、初夏に開花。花が咲くと、こーんな感じ。同じサトイモ科の植物であるミズバショウやカラーの花と似た、ラッパみたいな形です。食虫植物ちっくなディープな赤紫色で、お世辞にもイイ香りはしないそう。
(え?この絵じゃわからない…?ぐ、ググってください。「こんにゃく芋 花」で、ググってクダサイ…汗)
余談ですが、同じコンニャク属のショクダイオオコンニャク(スマトラオオコンニャク)は、花が3メートルにもなり、世界最長の花としてギネスブックに載っているとか。世界一臭い花(!)としても、名を馳せています。
葉が珍奇なら、花だって刺激的♥これはなんとしても、花芽の出る芋を収穫して、咲かせたい…っ。
アレコレ調べて、秘密兵器を入手しました。その名は、ジベレリン。植物ホルモンの一種です。
コイツをふりかけると、その年収穫する芋に花芽ができるとの噂。実験対象とする黄色いプランターに、シュシュッと霧吹きしてみました。本来のタイミングは葉が開いたときとのことなので、ちょっと出遅れたかも…と思いつつ…(汗)。
5年間なにもせずに植えっぱなしにしておくと花が咲く…という経験談も聞きましたが、この実験が成功すれば、来年には花が見られるかも♪
黄色いプランターの運命は?!次回以降の観察日記も、お楽しみに〜。