
[シャチョーくん 通信]
4周年記念*世界の蒟蒻特集
2014年10月10日にスタートした「こんにゃく じゃーなる」は、今年で4周年!
本日は、これを記念してBigな視点で記事をお届け。テーマはずばり「世界のご当地こんにゃく」。
近年、世界各地でヘルシーフードとして注目されるこんにゃく。果たしてどんなユニークな品々が?!
発祥の地・中国では?
今やこんにゃくといえば、日本の食べもの。しかしもとは中国から伝来したもので、高級品だった平安時代を経て、江戸時代から庶民に普及したのは、以前もお伝えしたとおり。(これも呼んでネ♪ 「歴史のハナシ」 「普及させた偉人のハナシ」)
中国でこんにゃくは、古くは「蒟蒻(グジャク)」と呼ばれていたそうですが、現在の表記は「魔芋(モーユー)」。
80年代に出版された司馬遼太郎著『街道をゆく20 中国・蜀と雲南のみち』の「コンニャク問答」の項では、「磨芋(モーユー)」「磨芋豆腐」と表記されています。
司馬遼太郎氏がこんにゃくの起源を追ったところ、中国では221~263年(1700年以上前!)の三国の蜀漢時代から、四川地方で食されていたことが確認できたんですって。
今も、中国でこんにゃくを食べる文化があるのは、四川省を含む西南地域。広い中国だけに、どこでもこんにゃく芋が獲れて食べられるってワケじゃーないんですね……。
イカ風“魔芋”はピリ辛四川味。
気になる食べ方はというと、日本と同じく、串刺しにしたり麺状にしたりして食している模様。「魔芋 四川」で検索すると、現地の画像がヒットするのでお試しアレ。
日本でこんにゃく入り四川料理を食したいなら、一部の本格四川料理店が提供する「魔芋焼鴨」などのメニューを探すのがオススメです。
また、こんにゃくを使った写真のような食品も。乾きものかと思いきや、生のイカのようにプリプリとした歯ごたえ。味は四川地方らしく超HOT! ビールが進んじゃうお味です♡
乾燥こんにゃくは、
インドネシア産ならでは☆
気候変われば、こんにゃくも変化。インドネシアには、日本では育たない「ムカゴこんにゃく芋」という品種が自生しています。これを使ってこんにゃくづくりを始めたのが、インドネシアで終戦を迎えた残留元日本兵・石井正治氏(参考サイト)。
今も現地では、ジャワ島の森で自生したムカゴこんにゃく芋を収穫し、「乾燥糸こんにゃく」に加工! 製品のうち9割を日本に輸出しているそうです。輸送しやすい乾燥形態なので、ヨーロッパなどでも販売されているとか。
なんでも、乾燥したこんにゃくは、ムカゴこんにゃく芋でなければつくれないとのこと。「乾燥糸こんにゃく」=インドネシアならではのこんにゃくなんですネ。
通常のこんにゃくと
マロニーの間のような食感。
ちなみに、乾燥糸こんにゃくは100グラムあたり30~50キロカロリー(固めている水飴を湯で流した場合)。
通常のこんにゃくが約7キロカロリーであるのに対し、ややカロリー高めですが、味染みバツグンでニオイは少なめ。ぷりぷり感は控えめで、バタ練り製法でつくられた通常のこんにゃくに似たグニグニ感+ちょっぴりモチっと感の食感がユニーク! こんにゃく好きなら、一度は食してみる価値アリです。
ローカーボ食品として
欧米でも人気♪
こんにゃくが存在するのは、アジアだけにあらず。写真は、アメリカで販売されている“ミラクルフード”こと、こんにゃく。ライス状・ヌードル状がそろっており、炭水化物の代用に重宝されているようです。
低カロリーに加え、グルテンフリー、ローカーボ(低炭水化物)・グレインフリー(穀物不使用)であることも、ヘルシー食として注目されているポイント。
原料には「konjac」「konnyaku」「shirataki」などと表記されていますヨ。
調理済みの
レトルトパックまで。
タイ料理のパットウンセンに、春雨の代わりとしてシラタキを使ったレトルトもありました。
食べてみると、なぜかぷるぷる感がなく、春雨のシャキシャキ感もマロニー的もちっと&つるっと感もない……。きしめんかと思うほど頼りない食感なんです。しかしその分、消化はよさそう!
世界ではいろ〜んな形で、こんにゃくが食されているんですね。本サイトではこれからも、こんにゃくの文化&食に迫ってまいります。みなさま、今後ともどうぞご愛読を♡
そして来月は、本サイトの編集長&老舗こんにゃく屋5代目のシャチョーくんが新開発 “関東最強のこんにゃく” の情報をお披露目! 乞うご期待デス♪