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こんにゃく じゃーなる

[シャチョーくん 通信]

3周年記念*蒟蒻屋にQ&A


 

10月10日は、2014年に誕生した「こんにゃく じゃーなる」の3周年♥︎ 3年分の感謝を込め、今回は編集長のシャチョーくんを丸裸にしちゃいます! 知られざる”こんにゃく屋”の舞台裏、お楽しみください♪

Q. 板こんにゃくの多くは100円台。いつからこの価格?

 

A.
北野谷商店の「日光杉並木板こんにゃく」は、1個400gで135円! これは定価なので、スーパーなどでは更にお安くゲットできることも。

 

ボクは北野谷商店の5代目ですが、3代目の頃から同じ価格です。こんにゃく芋の不作で、原料が3倍まで跳ね上がった(泣)時代だって、価格はキープ。グラム数を一時的に減らすことで、なんとかしのいできたとのこと。

 

それ以前の昭和30年代頃は、価格は今と異なるものの、物価に対する価値としては、現在と同じくらいでした(って、ばーちゃんが言ってた)。

 

余談ですが、今では袋入りが常識のこんにゃく、以前は違ったんですヨ。90年代まではスーパーなどに大きな容器が置かれ、その水に浸かった状態で、こんにゃくが売られていたんです。

 

それを自分でビニール袋に取ってお買い物してた…の、覚えてる人もいるのでは? 日持ち&衛生面を考えて、袋詰め状態で売られるようになったのは、比較的最近のことなんです。

 

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Q.冬はウハウハ? 何月が一番、儲かる?

 

A.
おでん、鍋もの、煮物…。こんにゃくの出番たくさんの冬。一番売れるのは、12月の忘年会シーズンかな…と思うでしょ? しかし冬が深まる頃には、みなさん秋冬メニューに飽きているようで(苦笑)。トップシーズンは10月~11月なんです!

 

スーパーの商品棚は、9月から秋冬ラインナップにチェンジ。そこからグングンこんにゃく人気が高まり、衣替えが済んだ頃に、人々の「こんにゃく料理食べたい♥︎」は最高潮を迎えるようデス。

 

今年は9月から涼しかったので、シーズン突入が早めでした。まだ、おでんも鍋も食べてない〜という方は、今宵ゼヒ♪

 

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Q.じゃあ、夏は? 真夏のこんにゃく屋は貧乏!?

 

A.

夏は、惣菜店や飲食店からの需要はあるものの、スーパーなどへの出荷数はダウン。小売り店への出荷数は、 夏vs冬で2倍ほどの差が!

 

なので夏は、ところてんも作ってマス☆ 北野谷商店は、来年で創業100年。100年前から、こんにゃくに加えてところてんを作っていたそうです。

 

同業者にも、こんにゃく+ところてんの2本柱というところが多々。でも、製法・原材料ともに共通点はナシ。似てるのは、ぷるぷる感だけかも(笑)。

 

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Q.黒こん・白こん、ズバリどっちが人気?

 

A.

黒or白問題は、どうも地域差があるようで…。東北より北の地域は、白を好むようです。たとえば、青森で食べたおでんは白こん入りだったし、山形名物の玉こんにゃくも白ですよね。

 

うちの場合は、夏は清涼感ある白、冬は黒が売れ筋! トータルすると半々です。

 

そうそう、黒こんにゃくは、カジメやヒジキなどの海藻粉末を入れて色をつけているんですヨ〜。

 

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Q.こんにゃくの“違いがわかる人”になりたい! 

どう食べればわかる? 

 

A.

機械が進化した現在、こんにゃくの製法はさまざま。北野谷商店では、昔ながらの“バタ練り”+“大造式(おうどしき)”という製法で作っています。

 

バタ練りとは、四角い箱に羽根が付いたシンプルな器具を使う製法。こんにゃく糊を入れ、羽根で 「バタバタ」練ることから、この名がついています。

 

バタ練りのこんにゃくは、やわらかいのにグニグニとした歯ごたえが♥︎ サクっと噛み切れるのではなくグニグニ。だからこそ、味染みもバツグンのこんにゃくになるワケ!

 

一方、大造式とは、練ったこんにゃく糊を型に入れて形成する方法。ほかには、製品用の小袋に充填する方法も。

 

充填式の場合、こんにゃく糊完成→すぐ袋に流し込む→すぐボイル しちゃうんです。でも大造式は、こんにゃく糊完成→型に流し込む→温水タンクで一晩寝かせる→そのあとボイル! この一晩の“熟成”もまた、絶妙な歯ごたえのヒミツというワケ。

 

違いは、冷えた状態で食べるとよくわかります。たとえば、煮物にして冷めた状態で食べても、グニグニ歯ごたえ&味染みバツグンなら旨いこんにゃく! 厚めに切って調理しておくと、更によくわかるハズなので、お試しを〜♪

 

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ディープなこんにゃくFUN増加&こんにゃく文化(!?)の益々の発展を願い、「こんにゃく じゃーなる」は4年目もガンバリます。みなさん、今後とも宜しくお願いいたします★